名古屋市胃がん検診(内視鏡検診)のご案内


名古屋市の胃がん検診(ワンコイン検診)は、これまでエックス線検査(バリウム検査)のみしか行われていませんでしたが、平成28年10月より、内視鏡による検診も選択できるようになりました。鼻からの内視鏡・口からの内視鏡、どちらでも選択できます。

胃カメラ検査がわずか500円の自己負担で行えるという有り難い制度ですが、いくつかの注意点、制限がありますので、ご紹介させていただきます。

名古屋市がん検診ではすべての検査結果を二人の専門医がダブルチェックすることになっています。検査医による結果説明は検診当日に行いますが、後日ダブルチェックを済ませた上で、正式な結果をお渡しする形となります。


なお、当院ではバリウム検診は行っておりません。内視鏡検診のみの実施になります。


対象者

名古屋市にお住まいの、年齢50歳以上の方で、職場などで胃がん検診を受診する機会のない人。

内視鏡検診を受けられるのは、2年に1度となっています。また、X線検診と同年度には受けられません。
そのため、内視鏡検診を受けられた翌年度はX線検診、内視鏡検診ともに受けられません。必要な場合は保険診療での検査を受けてください。

*胃がん検診は胃の疾患による自覚症状のない人が対象です。
胃の不調・症状のある方は保険診療となりますのでご了解ください。
*状況により胃がん検診の対象になるかどうか分からない方は、検査当日の問診時に判断させていただきます(検診の対象でなければ保険診療として検査を行います)。


料金について

名古屋市胃がん内視鏡検診としての自己負担額は 500円 です。
70歳以上の方は 無料となります。
それ以外に、市民税非課税世帯の方など一部の方に自己負担金免除となる制度があります。

内視鏡観察の結果、生検(組織検査)が必要と検査医が判断した場合、生検を行うことができますが、その費用は検診には含まれませんので保険診療として行います。その場合、保険診療の自己負担分として追加料金(1500円〜4000円程度)が発生いたします(稀ですが食道・胃の両方で生検を要した場合はそれより高くなります)。


名古屋市胃がんワンコイン検診でできないこと

  • ワンコイン検診では鎮静剤(ウトウトさせる、眠らせる薬)の使用はできないことになっています。
    経鼻胃カメラ検査を選択していただければ鎮静する必要はないと考えますが、どうしても鎮静を希望される方は保険診療での胃カメラ検査を選択していただく必要があります。

  • 抗凝固剤(血液をさらさらにする薬)を飲んでおられる方の検査はできないことがあります。服用されているお薬の種類にもよりますので、お問い合わせください。

  • 検査中の医師の判断により、生検・病理診断(組織を取って顕微鏡検査に出して診断すること)が必要となった場合、生検や病理組織診断は保険診療で行うことになっています。検診の500円以外に、保険診療の自己負担金が発生する可能性があります。その料金は3割負担の方で4000円程度かかります(生検箇所が胃のみの場合)。